生涯現役!男女別、老後に人気の仕事ランキング

約40年の社会人生活を終えた60歳、つまり定年退職した老後から、人生は面白くなってきます。
子供の手も離れ、孫の世話や、自分の趣味に没頭したり、ゆっくり、のんびり過ごすことが出来ます。その反面、収入が年金のみとなり、退職前と比べると収入が激減し、貯蓄がないと精神的にも辛くなってきます。趣味や老後の生活を充実させる為には、趣味や旅行などの娯楽と貯蓄や資産構築などの家計面を考慮する必要があります。
家庭の為に働き、老後は自分の時間として楽しみたい人がほとんどと思いますが、定年を迎えた方が仕事を続けていることをよく耳にします。
そこで今回は、なぜ老後も仕事を続けているのか、老後に必要な費用はいくらなのか、それらを踏まえ、男女別の人気仕事ランキングをご紹介します。

約7割のシニアは退職した老後の生活でも仕事をしたい!

株式会社しごとウェブ運営のタクQの「60歳定年後の仕事 お金に関するアンケート」調べによると、

定年した老後に仕事をしたいと思いますかのアンケート

参考URL: http://www.taxi-qjin.com/?act=enquete_08

仕事をしたい:68%、仕事をしたくない:32%
と、定年後も働きたい方が約7割という結果になっています。
実際の意見としては

  • 普通の生活水準を維持する為には、働く必要がある。
  • 働ける限り働きたい。毎日家にいるのが苦痛になりそう。
  • 社会との繋がりがほしい。できる仕事があれば、働ける限りは働きたい。
  • 仕事をしないと収入が途絶えてしまい不安。

働きたいという純粋に思う方もいれば、老後の生活を考えると働きたくないけど、働かないといけないと考える人も多いようです。
しかし、しっかり貯蓄や貯金をしているのであれば、老後も仕事をする必要はないはず。
実際、老後の生活費はどれくらいかかるものなのでしょうか。

老後の生活費は意外に高い!3,000万円以上の貯蓄が無い方は仕事した方が良いかも。

生命保険文化センター調べによると、夫婦二人で必要な生活費については
最低限の生活を送るには22.3万円/月
ゆとりある生活を送るには36.6万円/月
とされています。

老後の収入の基本となるのは「公的年金」になります。
この公的年金の受給額はサラリーマンなど一般会社員の場合、厚生年金も上乗せされ受給額は約16万円。ただ、国民年金のみという場合の受給額は、わずか約5.5万円となっています。つまり、夫婦2人の一般家庭で、夫が厚生年金、妻が国民年金という場合の年金収入は21.5万円/月。
年金受給の65歳から85歳まで生きた場合、
年金受給額:21.5万円×12ヶ月×20年=5160万円
ゆとりある生活:36.6万円×12ヶ月×20年=8784万円

つまり、老後趣味などに時間を使いながら充実した生活を送るには
8784万円-5160万円=3624万円
定年を迎える60歳までに、3624万円の貯蓄、資産構築をしておく必要があることになります。

では実際の老後の貯金額はどれくらいなのでしょうか?
厚生労働白書(平成28年)によると
世帯主が60歳以上家庭の貯金額は約2000万円。
3624万円-20000万円=1624万円
つまり、一般家庭において老後にゆとりある生活を送るためには
1624万円不足していることがわかります。
ここまででわかるように、ほとんどの家庭は老後も仕事をしないといけない環境にあるといえます。
仕事は60歳までと思っている大多数の方にとって、老後も仕事をしないといけないというのは非常につらい現実です。
これまでと同じように老後も働かないといけないというのは、正直気が滅入りますよね。
そこで、収入を得るために仕事を続けることはもちろんのこと、それ以外に老後に仕事をするメリットがないのか考えていきます。

お金だけじゃない!老後に仕事をする3つのメリット

ここでは、お金だけでなく、老後も働くメリットを紹介していきます。

メリット①:年金以外の収入が得られる

公的年金の現状問題として、少子高齢化が改善されない限り、年金受給額は減っていく一方なので、定年退職後の「お金」の問題を少しでも解消できるメリットは大きいです。
また、定年退職後も働くことは年金受給額を多く増やすことができるメリットもあります。
例えば、下記の表からわかるように70歳から年金を受給すると、年間で42%も受給額がアップします。

請求時の年齢 増額率
66歳0ヵ月~66歳11ヵ月 8.4%~16.1%
67歳0ヵ月~67歳11ヵ月 16.8%~24.5%
68歳0ヵ月~68歳11ヵ月 25.2%~32.9%
69歳0ヵ月~69歳11ヵ月 33.6%~41.3%
70歳0ヵ月~ 42.0%

 

参考URL: http://nedan.ja-kyosai.or.jp/column/20170113_aged_no5.html

メリット②:健康面・精神面において、よい影響をもたらす

定年退職後も働くということは、規則的でメリハリのある生活をすることができます。他にも、様々な人とコミュニケーションをとることができ、適度な緊張感をもつことができ、会社や人の役に立っているというやりがい、生きがいを得ることが出来る。こういった気持ち一つで健康面、精神面に非常に良い影響を与えてくれます。
また、会社勤務であれば、会社の健康診断を受けることになりますので、病気など早期発見につながるメリットがあります。

メリット③:社会貢献になる

老後も働き続けるということは、高齢年金保険料や健康保険料、税金等の負担をするので、社会貢献になります。それだけではなく、再雇用の場合、会社にとっては仕事内容が同じで賃金が半額以下になり、新たに人材確保や育成コストを考えると、会社にとっても非常に貢献していることになります。

老後に雇用先を探すのは困難?定年後に仕事を探す際のおすすめ方法

高齢者を求めている企業は、あまり無いのが現実です。ですので、老後に仕事を探すのは非常に大変です。一番いいのは今まで働いていた会社で再雇用してもらうことですが、他にもハローワーク、広告・求人情報誌・人材紹介会社、シルバー人材センター、NPO法人、知人の紹介と再就職の方法は様々です。それぞれの特徴をご紹介します。

今までに働いていた会社に再雇用してもらう

再雇用とは、会社が定年退職者を再び雇用することです。
独立行政法人労働政策研究・研修機構が平成27年に発表した「60代の雇用・生活調査」結果によると、80.3%が賃金の減少をしています。

定年に到達した直後の賃金額の変化 60歳以降も仕事をした人
(%) 定年前と同じ企業に継続雇用されている人(%)
賃金額は減少した 41.9 80.3
賃金額はあまり変化していない 32.5 13.8
賃金額は増加した 2.7 1.2
無回答 22.9 4.7

 

参考URL: http://logolife.net/post-1346/

再雇用の場合は賃金が減少することを覚悟しておくことが必要です。
また、賃金が半額以下になることも多いです。

賃金額の減少率 60歳以降も仕事をした人
(%) 定年前と同じ企業に継続雇用されている人(%)
1%~5% 2.1 1.1
6%~10% 3.4 2.6
11%~15% 2.3 2.2
16%~20% 10 8.3
21%~30% 17.9 18.6
31%~40% 12.1 13.7
41%~50% 9.1 24.2
51%~60% 9.9 10.8
61%~70% 6.6 7.2
71%~ 6.5 4.8
無回答 10.2 6.4

 

参考URL: http://logolife.net/post-1346/

仕事内容が同じで、賃金が半額以下になることも多く、不満を持っている人も多いのですが、60歳からの仕事探しは厳しいのが現実の為、60歳まで働いていた会社が再雇用してくれるのであれば、それが一番です。

ハローワークで仕事を探す

ハローワークでは、仕事を探すだけでなく、仕事探しに関する相談にものってもらえます。
仕事を探すには、自宅のパソコンで検索できますが、見つけた仕事の相談や、紹介状がほしい、応募に関しては登録が必要になります。

広告・求人情報誌・人材紹介会社で仕事を探す

手に職がある場合、広告・求人情報誌・人材紹介会社で仕事を探すことも可能です。
派遣の仕事に年齢制限を設けることは、法の改正で禁止になりましたが、年齢別求人倍率の80%は非公開になっており、高齢者の就職困難を示しています。

シルバー人材センターで仕事を探す

シルバー人材センターとは、高齢者が働くことを通じて生きがいを得ると共に、地域社会の活性化に貢献するという社団法人です。
ただし、「生きがい」が一番の目的になるので、必ず仕事を紹介してもらえるとは限りません。安定した仕事を求めている方には不向きですが、低収入でも、新たな仲間ややりがいを求める方には向いています。

NPO法人で仕事を探す

NPO法人はボランティア活動を社会事業化したものです。
上記シルバー人材センターで紹介される仕事に似た仕事も多いです。
ボランティア活動で社会貢献したいと思っているが、収入がないのは厳しいと考えている高齢者の方におすすめです。
また、自らNPO法人を設立することも可能です。

知人に仕事を紹介してもらう

厚生労働省「雇用動向調査」知人からの紹介、つまり「縁故」は全体の1/4を占めております。言うまでもなく、若いころからの人とのつながりが重要になります。
他にも「退職セミナー」や「再就職セミナー」などの就職を斡旋してくれるところもありますが、高齢者からお金をとる、詐欺のような会社もありますので、注意が必要です。

男女別、老後の人気仕事ランキング

定年退職を迎えた、老後でも、高齢者が活躍できる仕事はあります!
パーソナルキャリア株式会社運営のanレポート調べの「やってみたい職種ランキング」を基に、定年後に人気の仕事ランキングを見ていきましょう。

総合順位 職業 男性 女性
1位 事務・入力・受付 2位 1位
2位 軽作業(梱包・仕分け) 1位 4位
3位 専門・技術職など資格を有するもの 3位 6位
4位 清掃 4位 5位
5位 医療・福祉・介護 8位 2位
6位 講師・インストラクター 7位 8位
7位 スーパーマーケット 9位 7位
8位 厨房、キッチン 13位 3位
9位 配送・物流(引越し、郵便など) 6位 15位
10位 警備員 5位 18位

 

参考URL: https://weban.jp/contents/an_report/repo_cont/trend/20170130.html

上記調べから、シニアならではの特徴が表れていることを読み取れます。
1位の「事務・入力・受付」と3位の「専門・技術職など資格を有するもの」
この仕事の人気な点は、“今までの経験を活かせる”“活躍できる”ことが非常に大きいです。

特に特徴的なのは、2位の「軽作業(梱包・仕分け)」と4位の「清掃」。健康維持を兼ねた、軽い運動を含む仕事が人気のようです。お金を稼ぐ+運動という、他にも目的をもって仕事を選択するのもシニアならではの回答となっています。

1位から10位まで共通していることは、肉体的に負荷の低い仕事が人気。
健康的に収入を得つつ、老後の生活を楽しむために、負荷の低い仕事が人気ということがわかります。

まとめ

今回は老後の仕事について紹介してきましたが、現状としては、仕事を続けていくことを選択する方が多いことがわかりました。
しかし、せっかくの老後ですので、仕事第一ではなく、第二の人生として老後の時間を楽しめるような、健康面を配慮した仕事選びをしてもらえると幸いです。