何となく入ってない?老後を見据えた6つの保険の選び方

現在、国内の生命保険会社は47社、商品数は900種類以上あると言われています。このような数多くの商品の中からどれを選択すべきか、悩んでいる人も多いのではないでしょうか?

「なんとなく、知人に勧められ、言われるがまま契約をしてしまった」という人も少なくないようですが、しっかりと選択しないと思わぬ損をしてしまうことも。そうならないために、この記事では自分に最も合った保険を選択するために重要な6つのポイントを解説していきます。

何のために生命保険に入るのか?加入目的は2つ!

加入する目的は大きく分けて2つ。

1つ目は、病気の治療費に対する医療保障を受けるためです。風邪やインフルエンザといった軽度なものならまだしも、がんや白血病などの場合、数百万円もの医療費が必要になります。さらに、そういった病気にかかると働くことも厳しいので、収入を得ることは難しいでしょう。そういった際に、治療費を保証してくれるが医療保障です。

2つ目は死亡に対する保障を受けるためです。もしも自分の身に何かあった時、残された家族はどうなるでしょうか?悲しいのはもちろんですが、一人分の収入がなくなるのですから、今後の生活に影響がでるのは間違いないでしょう。また、葬儀などの準備にも費用がかかりますので、生活が困窮する場合も。そんな万が一の事態に備えてくれるのが、死亡保障なのです。

つまり、生命保険とは、命に関わるほどの事態が起こった際に、金銭面でサポートしてくれる制度となっています。まだ、若いから大丈夫と思っている人もいるかもしれませんが、守るべき家族がいる人、もしもの場合に備えておきたい人は、一考してみてはいかがでしょうか?

目的ごとに選択できる4タイプの生命保険

生命保険の中でも、目的や用途によってさまざまな種類が存在します。例えば、死亡の保障を重視したいのであれば、掛け捨ての死亡保障だけのものを選択すべきですし、掛け捨てはない満期保険金がついたものもあります。ここでは、大きく4つのタイプに分類しご紹介します。

死亡保険

被保険者が死亡または高度障害になったときに、保険金を受け取ることができる保険です。

医療保険

対象者が病気やケガとなったときに、保険金を受け取ることができる保険です。

介護保険

対象者が介護状態となったときに、給付金を受け取ることができる保険です。

死亡保障付きの生存保険

保障期間中に死亡しても、生存していても満期となったときに保険金を受け取ることができる保険です。一見、良さそうに見えますが、掛け捨てではないので、保険料が最も高くなっています。

このように、自分が何を求めるかによって選択すべき保険は変わります。最近では、数多くの商品の中から最適な商品を選択してくれるコンサルタント会社も多数店舗を展開していますので、迷ったらまずは相談してみましょう。

保険選びの前に要チェック!そもそも加入すべき人と不要な人との違いとは?

ご存知だと思いますが、保険とは必ずしも加入する必要があるものではありません。また、加入すると費用が発生しますので、その前に一度本当に必要なのか再考するべきです。

保険に加入すべき人

貯蓄に不安がある所帯持ちの人

結婚を機に、生命保険に加入する人が多いというデータがあります。その理由としては、自分にもしものことがあったら家族の生活が困窮してしまうかもしれないから。貯蓄が十分にあり、自分がいつ働けなくなっても家族の生活に困らないという人は加入する必要はないかもしれませんが、そうでない場合は、所帯を持ったら加入する選択をしたほうがよいでしょう。

税金対策をしたい人

生命保険料には税金の控除があるため、節税目的で加入するという人も少なくありません。また、生命保険料控除というものがあり、これはその年に支払った生命保険料の一部を所得控除できるという税制です。年末調整時に保険料の領収書を会社へ提出することで、生命保険料控除を受けることができます。具体的には、以下の金額が免除されます。

保険料 生命保険料控除額
~20,000円 支払保険料等の全額
20,000円~40,000円 支払保険料等×1/2+10,000円
40,000円~80,000円 支払保険料等×1/4+20,000円
80,000円~ 一律40,000円

万が一に備えたい人

万が一に備えて、加入しておかないと落ち着かないという理由で加入している人も少なくありません。特に医療保障の場合、健康保険適用外の高額医療などの場合には、治療費だけで1,000万円程度必要になることもあります。このような不測の高額な出費の際に備えがないと、落ち着いて日常生活を送ることができないという人は、加入しておいたほうがよいでしょう。

保険が不要な人

貯蓄が十分にある人

死亡保障にせよ、医療保障にせよ、自分の身に不測の事態が起きた時に「お金がない」という状態を避けるために加入するものです。このため、すでに貯蓄が十分にある人は、加入する必要はないと言えます。

知り合いに勧められたから加入しようと考えている人

生命保険料は決して安いものではありません。特に目的なく、知人に勧められ、言われるがまま加入しても、無駄な出費がかさむだけです。あくまでも、残された家族の生活や急激な高額医療費をまかなうために加入するべきものなので、なんとなく加入することはやめましょう。

若くて独身の人

繰り返しになりますが、生命保険は、病気の医療費や自分の死後残された家族の生活を支えるためのものです。若く健康で独身の人は、自分の収入で生活している家族もいないでしょうし、急に病気になるリスクも中年男性と比較して少ないため、若いうちから加入する必要はないでしょう。ただし、基本的に若いうちから加入したほうが、保険料は安くなりますので、将来の結婚に備えて加入するという考え方もあります。

生命保険を選択する際の6つのポイント

保障内容

保険を選択する際に最も重要なことは、保障内容です。

最も簡単な選択方法が以下の中から自分の希望する保障内容を満たしているかどうかを検討することです。

 種類 保障内容
定期保険 保証の期日が決まっている
終身保険 一生涯保証してくれる
養老保険 老後の生活費も保証してくれる
収入保障保険 一定の収入を保証してくれる
個人年金保険 老後年金を受け取れる
学資保険 将来の子供の学費を受け取る
医療保険 入院費や治療費を保証してくれる
がん保険 がんの保険外治療費や入院費などを保証してくれる
介護保険 要介護状態になったときの保証をしてくれる
就業不能保険 病気やケガなので働けなくなったときの収入を保証してくれる

自分のニーズがどれに適しているのかを検討し、自分に最も見合った保障内容を満たした商品を選択しましょう。

保障額

保障額は家族構成や収入状況によって、最も適切な金額が人それぞれ異なります。例えば、40歳男性、家族は妻と子供が2人という場合には、必要な保障額は4,500万円程度と言われています。このシミュレーションは、ファイナンシャルプランナーに相談するか、保険会社各社のホームページでもシミュレーションを行ってくれますので、まずは自分が必要になりうる金額はいくらなのかを調べてみましょう。

保障期間

保険には終身・定期といった2種類の期間があり、終身とは本人が死亡するまで生涯ずっと保障が継続され、定期とはある一定年齢までの保障を行ってくれます。定年退職したら死亡保険は必要ないという人は定期保険を選択する、というように自分に最も見合った保障期間を選択しましょう。

払込期間

保険料を終身で払うのか、一定年齢まで払うのかなどということも重要になります。老後、年金収入だけになったときに保険金を払いたくないという人は、現役の間に保険金を払い終えるような商品を選択することもできます。また、学資保険などは、子供が小さいうちに保険金をすべて支払うことができるようにも選択することも可能です。

払込期間は同じでも様々なプランを選択できる場合が多いですので、自分のライフプランに最も合った払込期間を選択しましょう。

保険料

保険料は各社ピンキリです。ネット保険などは保険料が安くなっていますし、店舗型のものは保険料が高い傾向にあります。また、保障内容が充実しているものや、生存保障型の掛け捨てでないものも高額になります。さらに、特約が多ければ保険料は高くなります。

自分に必要な保障内容と負担できる費用のバランスを考え、選択していくことも重要です。

解約返戻金

掛け捨てでない保険には、解約した際の戻し金である解約返戻金があります。解約返戻金があるものは、掛け捨てよりも保険料は高くなりますし、戻し率が高いほど保険料は高くなります。

とにかく費用を抑えたいという人は、掛け捨てを選択するのをおすすめしますが、掛け捨てでない保険では解約返戻金を手にすることができますので、保障内容と費用のバランスを見て選択するのがよいでしょう。

まとめ

無数にある商品の中から自分に最も合った保険を選択するのは簡単なことではありません。また、保険というものは安いものではありませんので、間違った選択をしてしまうと、損をしてしまうことが多いものです。ですので、これから加入を考えている人は、上記で説明した、①保障内容、②保障額、③保障期間、④払込期間、⑤保険料、⑥解約返戻金の6つのポイントをおさえ、自分の生活や収入や家族状況を鑑みて、加入する保険を選択してみましょう。