老後資金に必要な3,000万円を貯蓄する為のおすすめ方法3選

老後資金に必要な3,000万円を貯蓄する為のおすすめ方法3選

老後生活に対してどれくらいの資金を貯めなくてはいけないのか?これから定年を迎える方や現在老後の生活を送っている方にとって、老後の生活を送る為の生活費をしっかり数値で認識する事は、充実な老後生活を送る為にも老後の生活に不安を感じない為にも重要な事です。

しかし、老後資金について調べても必要な生活費が1,000万円以上は必要ないというものや、3,000万円程が目安、5,000万円以上が必要と、老後資金についての情報が異なっており、どれを信じれば良いかわかりません。また、もともと病気にかかりやすかったり、突発的に事故にあってしまい、その治療費が必要になってみたり、世帯によっては老後の生活は趣味にも時間を使いたいと考える方もいるでしょう。それぞれの条件によって、当然、老後資金に必要な費用は異なります。

今回は、そもそも老後資金にかかる費用をご説明した後、実際に老後資金としていくらかかり、どれくらいの貯蓄が必要なのか?老後資金が足りない際の対処法などについても解説してきます。

老後資金とは?3つの定年退職後にかかる費用

老後資金とはその名の通り、老後生活の為にかかる費用に向けて貯める資金を指します。しかし、実際に老後生活といっても何に費用がかかり、それぞれどれくらいの費用が必要なのかわからずには資金も貯めようがありませんね。まずは老後資金として定年退職後にかかる費用を3点ご紹介します。

毎日の食費や家賃などの生活費

こちらは老後だけではなく、必ず必要になってくる費用で毎日の食費や住居の家賃などにかかる生活費です。2016年に総務省統計局が出している、高齢夫婦無職世帯の家計収支の平均値を見てみると、60歳以上の高齢無職世帯の場合、夫婦2人の場合で、

項目 費用
食料 ¥72,934
住居 ¥16,679
光熱・水道 ¥21,177
合計 ¥110,790

と統計データもある通り、場合にも寄りますが毎月約11万円がかかるようです。住居に関しては、60歳で住宅ローンが残っている場合の残債や、賃貸物件に住んでいる場合の家賃、持ち家がある場合も老朽化による修繕費などによって費用は上下します。

ただ、老後資金の貯蓄や何かあった時のリスクヘッジなどとして持ち家を持っておく事で老後の生活に対する不安はある程度払拭されるかと思いますので、余裕がある方などは物件を購入しておく事を推奨致します。

老後の趣味や旅行などの娯楽費

夫婦2人で老後の生活をお考えの方の中には、現役時代には時間がなく出来なかった趣味や旅行にも時間を割いていきたいと思う方もいらっしゃるかと思います。

その際にはその頻度や質によって前もって、老後資金を上乗せして貯蓄しておく事が必要です。その質を松竹梅のコースで区分した際の一回あたりの旅行費は以下のようになります。

コース 費用
¥18,000/人
¥35,000/人
¥100,000/人

参考)http://simulize.com/2014/05/1321/

半数以上のシニアが老後の趣味として旅行などの趣味に時間を使いたいとデータにも出ております。旅行一回あたりの費用も加味すると老後資金として大分余裕をもった貯蓄が必要と言えるでしょう。

老後の健康を維持するための医療費や介護費

老後の生活では、現役時代の時以上に健康には気を遣わなくてはいけません。そこで、老後資金として、イザという時のために貯蓄しておかなくてはならない資金。つまり医療費や介護費も老後資金として必要となってきます。

医療費については、高額療養費制度という医療費を軽減するための制度が存在しております。厚生労働省が公開している資料によると平成29年8月以降、70歳以上の一般的な収入の方なら高額な治療や頻度に関わらず、入院などで高い医療費が必要な治療でも57,600円/月以上、外来などの場合は14,000円となります。(下記の図を参考)

高額療養費制度改正の表

参考)http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000158082.pdf

医療費の上限金額が決まっているという点では良い制度ですが、この上限医療費は年々上昇している傾向にあり、平成30年8月からは更に上限医療費が高くなってしまいます。(外来の場合の上限が18,000円に変更。)そこで、医療費として貯蓄する、老後資金は今後の改正を含め少し余裕を持っておくことをおすすめします。

また、介護費は実際に介護を受ける際に、介護保険を利用できるかできないかなどで必要となる老後資金が変わります。一般的には500万円前後、余裕を持つのであれば600万円程(2人の場合は1,000万円程)を貯蓄しておくと、老後難民になるなどの不安を感じる必要はないかと思います。

以上の様に老後資金を貯蓄する際に老後に必要となる3つの費用をそれぞれの立場によって計算、一人ひとりの本当に必要な額を決定し、せっかくの老後生活を充実にする為の準備をしておきましょう。

本当に必要な老後資金は最低でも3,000万円

老後資金としてかかってくる費用について内訳や内容については前述しましたが、それでは実際に定年退職時(一般的には60歳)に老後資金としてどれくらいの資金額を貯蓄しておくべきなのでしょうか。貯蓄しておくべき老後資金については、年金の付与額や生活費、趣味などの娯楽費によって個人差が御座います。

今回、当サイトでは例として最低でも3,000万円の老後資金が必要と定めました。老後資金(3,000万円の場合)に関して、老後生活を4つの期間に分けてそれぞれを計算、理由の解説をしていきます。また、平均寿命を90歳として設定しております。

4つの時期とは、

  • 60歳~64歳 定年退職してから年金が支給されるまでの期間
  • 65歳~69歳 年金生活が始まってから医療費に関わる高額療養費制度が適応されるまでの期間
  • 70歳~79歳 年金が支給され、医療費などの高額療養費制度等も導入されている期間
  • 80歳以上 老人ホームなどの介護費や突発的な葬儀式などが必要な期間

旅行などの趣味にお金を使わない方でも必要な老後資金が3,000万円の理由

60歳~64歳の期間は年金などの収入がない為、年金が支給されるまでの5年間、老後資金を貯めるための期間として使用される方もいらっしゃいます。只、60代前半(60歳~64歳)での平均年収は男性が477万円、女性が227万円、男女合計での平均は377万円となり、現役時の年収より大幅に下る傾向にあります。つまり男女合計での平均月収は31万円程。

一般的な夫婦の月の生活費は30万円と言われておりますので、老後資産としてあまり貯蓄は出来ない方が多いでしょう。また、会社によって定年後の収入は3分の2以上減らすところも存在します。場合によっては定年後に働く場所の変更なども視野に入れてみては如何でしょうか。

65歳~69歳の期間、現在は65歳から年金の支給が始まりますのでいよいよ定年退職後の老後生活をスタートする方が多いのではないでしょうか。生活費は夫婦で約30万円、支給される年金は平均で22万円程ですので、単純計算月に8万円程、老後資金を切り崩すことになります。また、元々持病などを持っている方だけでなく、60歳からは発病リスクが50代に比べ2倍程上がるというデータが出ております。突発的に発生する、入院や治療などの医療費も老後資金を使用する要素となってきます。

70歳~79歳の期間では、上記で挙げた医療費に対して、高額療養費制度が適応される点が大きいでしょう。こちらの制度により、入院や治療にかかる医療費が大幅に削減できます。また、軽度の持病で通院治療をしている場合は月の上限医療費は1.4万円になる為、こちらも貯蓄する老後資金を削減する要素となります。

80歳以上の場合、考慮しておかなくてはいけない老後資金は老人ホームなどで発生する介護費と、葬儀費などです。年金は支給されますが、使用する老人ホームや介護制度によっては高額なものも存在し、葬儀代としても300万円程かかる為、まとまった老後資金の構築が必要でしょう。

老後資金で3,000万円が必要な場合の費用表

上記で解説した際の費用を表にまとめました。

60歳
~64歳
65歳
~69歳
70歳
~79歳
80歳
~90歳
年金収入 0円 1,320万円 2,640万円 2,640万円
その他の収入 1,800万円 0円 0円 0円
生活費 1,800万円 1,800万円 3,600万円 0円
娯楽費 0円 0円 0円 0円
医療費 50万円 50万円 50万円 0円
介護費 0円 0円 0円 3,600万円
葬儀代など 0円 0円 0円 300万円
収支 -50万円 -530万円 -1,010万円 -1,260万円
必要な老後資金 2,850万円

また、3,000万円より150万円低い金額になっておりますが、国が定める制度の変更などに対応できる老後資金として余分に貯蓄しておくことを推奨致します。

60歳を過ぎても仕事はするべき?老後の生活に趣味をする資金の余裕はないの?

上で解説した表で注目するべきは、定年後から年金付与までの期間(60歳~64歳)でも働き、趣味などに資金を使わなくても、老後資金として3,000万円の貯蓄が必要であるという点です。

定年後に仕事はしたくないという方は必要最低な老後資金額である3,000万円にその間の生活費である、1,800万円を上乗せし合計で約5,000万円。老後の生活は定期的に旅行などの趣味に時間を費やしたい方は当然、その分の資金が必要となります。旅行のコースにも寄りますが、20年間で年に4回旅行に行く場合(3ヶ月に1度ペース)、最低でも約300万円、中間のコースでも1,200万円程を老後資金として余分に貯蓄しておきましょう。

老後資金を貯蓄する方法、おすすめ3選はこちら

それでは、実際に現役時代に老後資金を貯蓄する為には、どのような方法があるのでしょうか。そもそも貯蓄するには大きく分けて方法は、収入を増やすか支出を減らすかどちらかです。

今回は、当サイトでおすすめの貯蓄方法を3つご紹介致しますので、老後資金が足りない方や老後の生活を趣味などに使い充実したものにしたい方も是非ご参考下さい。

老後資金を考えるならまずは家計管理を行い節約、貯蓄

上でも例に挙げた通り、老後資金として最低でも3,000万円、旅行などの趣味にも時間を費やしたい方は5,000万円程必要になります。自営業などを行っている方にとっては、給付される年金も国民年金のみとなり、更に必要な貯蓄する老後資金額は高くなります。

そんな中、老後資金を貯めるには、現役時代から節約や貯蓄をするクセをつけておくことです。現役時代は日々仕事や家事、育児などに追われ定期的なストレス発散が求められる為、普通に生活をし、余ったお金を老後資金として貯蓄しようとしてもなかなかうまくいきません。

そこで、節約や貯蓄する際におすすめ方法として先取り貯金を試してみてはいかがでしょうか。先取り貯金とは、現役時代の収入から先に老後資金用の費用をとっておき、あまりの費用で生活をするというものです。人は少し強制されることで持続する事ができる生き物。どうしても我慢が出来ず貯蓄に悩んでいる方は、貯蓄用の保険に加入するなど、自ら、強制的に老後資金を貯められる仕組みを構築することを推奨致します。

老後資金を考え、今すぐに保険の見直し

保険の費用とは、加入した後に意外に見落としがちな出費です。一度加入した保険が、必要以上の保証をするもので余分に保険料がかかってしまっているケースが多く、その為、住宅の次に高い買い物とも呼ばれているのです。

無駄な保険料を出来る限り削減する為には、加入している保険とその保証内容を見直す必要があります。現在の年齢、性別、病気などにかかる可能性、仕事の転機や結婚、出産など、今後のライフプランを総合的に考え、客観的に判断する必要があるのです。

自分自身で判断ができない方や不安に思う方はファイナンシャルプランナーへ相談してみては如何でしょうか。ファイナンシャルプランナーは家計のホームドクターとも呼ばれているほど節約や貯蓄に関して熟知しており、更に相談すること自体に費用は発生しないところが多いです。思わぬ箇所での費用削減、家計のアドバイスなどを頂ける可能性が高いので、老後資金を貯める為に是非一度利用してみましょう。

老後の生活をする上で不安を払拭!資産運用という方法も

老後資金を貯蓄する方法として、最後にご紹介するのが資産運用することです。株式投資や不動産投資、FXやHSBCなどの金利が高い金融機関への貯蓄などです。

只、目先のお金のみを考えてしまい、生活費を切り詰めて資産運用をするなどは現役時代の生活自体を揺るがす可能性も高い為、おすすめをしません。投資対象としては、ハイリスクなものからローリスクなもの、利回りが高いものから低いものなど、多数存在します。今の生活の負担にならない程度の投資額(運用額)、老後に必要な資金額、貯蓄するまでの期間などを考えた上で何に投資をするのかを考えましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?現役時代に老後の生活を考えて資金を貯蓄するということは一見困難なものにも見えるでしょう。しかし、老後を見据え、将来やりたいことや夢、目標などをしっかり考えた上で、その必要な老後資金額を計算し、今の生活を見直すことは一度きりの人生を充実させる為に必要になることです。節約や保険などの見直しは意外に簡単にできること。皆さんも簡単なことからスタートし、将来を見据え、充実した老後生活を送れるように工夫されてみてはいかがでしょうか。